先日、施術中に足のむくみが気になった女性に、
「普段から、足はむくみますか?」
と聞いてみると、
「象の足みたいになるんです(笑)」
とのこと。
足のむくみで悩んでいる女性は、
けっこう多いのではないでしょうか。
足がパンパンになったり、
靴下の跡がくっきり残ったり、
なんとなく重だるかったり。
でも、そもそも、
どうして足はむくむのでしょう?
まずは「むくみ」がどういう状態なのか、
そこから見ていきましょう。

そもそも「むくみ」って何?
私たちの身体では、
血液から組織へ水分が出たり、
余分な水分が回収されたりしながら、
常にバランスを取っています。
ところが、
出ていく水分と、戻っていく水分のバランスが崩れると、
組織の中に水分がたまってきます。
これが、いわゆる**「むくみ」**です。
足がパンパンになったり、
靴下の跡がなかなか消えなかったりするのも、
そのためです。
では、
足にたまった水分は、
普段どうやって身体の上へ戻っているのでしょうか?
足の水分は、どうやって戻っている?
足にたまった水分や静脈の血液は、
重力に逆らって、
心臓の方向へ戻っていかなければなりません。
そのときに働いているのが、
静脈の弁や、ふくらはぎの筋肉、足首の動きです。
歩いたり、足首を動かしたりすると、
ふくらはぎの筋肉が収縮して、
静脈を外から押します。
すると血液が上へ送られ、
静脈の弁が逆流を防いでくれます。
この働きから、
ふくらはぎはよく
「第二の心臓」
とも呼ばれます。
逆に、
長時間座りっぱなしだったり、
立ったまま同じ姿勢が続いたり、
あまり歩かなかったりすると、
このポンプを使う機会が少なくなります。
その結果、
足に水分がたまりやすくなり、
むくみにつながることがあります。
ただ、
足から水分を戻す仕組みは、
ふくらはぎだけではありません。
もうひとつ関係しているのが、
呼吸です。
むくみは「足だけ」の話でもない
足のむくみというと、
ふくらはぎや足首ばかりに目がいきますが、
実は呼吸も関係しています。
息を吸ったり吐いたりすると、
横隔膜が上下に動きます。
その動きによって、
胸やお腹の中の圧が変化し、
静脈の血液が心臓へ戻るのを助けています。

代替テキスト
足のむくみに対して身体全体の動きを確認しながら施術するONE DROP整体院の施術風景
つまり、
足首を動かしたり、
ふくらはぎの筋肉を使ったりすることだけでなく、
呼吸による身体の中の圧の変化も、体液が戻るための仕組みのひとつなんです。
そう考えると、
むくみは「足だけ」の問題ではなく、
身体全体の動きとも関係していることが分かります。
普段からできる、むくみ対策
むくみ対策というと、
マッサージや特別なケアを思い浮かべるかもしれません。
でもまず大切なのは、
普段から身体のポンプを使うことです。
たとえば、
歩く。
足首を動かす。
長時間、同じ姿勢を続けない。
横になる時は、
足枕などを使って足を少し高くして休む。
そして、
水分を極端に控えず、
普段どのくらい飲んでいるかを見直してみる。
どれも特別なことではありませんが、
こうした日常の積み重ねが、
足に水分をためにくくすることにつながります。
普段の生活を見直しても、
むくみがなかなか変わらないこともあります。
そんな時は、
身体全体を確認して、
整える必要があるかもしれません。
ただし、
急に片足だけが腫れた、
強い痛みや赤み、熱感がある、
息苦しさを伴うなど、
いつものむくみとは違う場合は、医療機関に相談してください。
毎日のむくみは、
身体の中で起きていることを知るだけでも、
見方が少し変わるかもしれません。